16歳のろくすけ
中型犬なので 平均寿命は小型犬より短いと言われるけど
その分雑種の強みか 長生き続行中
友達から
「あなたは絶対ペットロスになるから 今のうちにもう一匹家族に迎えたら？」
とよく言われる
多頭飼いは憧れだけど ろくすけは気が弱くて他のワンちゃんに圧倒されちゃうので
今より若いときであっても 他のワンちゃんのことは考えたことがない
それに私自身 ついついハマりすぎるので
もう一匹なんぞいたら きっと私が人間でなくなっていたと思う(笑)
それに 一対一でゆっくりコミュニケーションができるのが楽しい
ろくすけが我が家に来たころ やはりいろいろな遠慮があったように思う
人懐っこかったけど 今では考えられないが ごはんに対しても
自己主張がなかったっけ
それが 共に暮らすにつれ ごはんの時 一発 ふぉんっ と
要求吠え（といってもかすれた声で迫力ゼロ）するようになり
足の間にうずくまって寝るようになり しっぽがよく動くようになり
たまに反抗のそぶりを見せてくれるようになった
獣医さんが「ろくすけちゃん 顔全然変わったね！」と言ってくれるのが
どれだけ嬉しかったか
今 介助が必要になって ろくすけも思うようにならないことも多く
へたったり転んだりして起き上がれないとき 起こして～ と意思表示をするようになった
体触られるの好きじゃないのに 助けを求めるようになったのは
ちょっと寂しい気持ちもあるけど 触っていいよ とお許しを得たようで
私自身 結構嬉しかったりもする
（人間の）福祉の勉強をしているので ろくすけにも応用できることがあって
『出来なくなったことを憂うのではなく 今こんな状態でも出来ることを評価せよ』
そうだ そうなんだ！
この原則を ついつい介護の真っただ中だと忘れてしまう
先日も父ちゃんから指摘されて はっとしてしまった・・ダメだなぁ
年を取って柔和になった顔 申し訳なさそうな顔
信頼され 委ねられている幸せ
どんどん近い存在になって 通じ合える瞬間が増えること
老犬って 本当に愛おしいね
撫でると 人間も犬も 血圧下がるんだってよ
ろくすけも気持いいでしょ？
いてっっ！
